金相場リアルタイムチャート

プラチナ相場

パラジウム相場

銅相場

海外市況ニュース:12月19日(金)

12/18、ニューヨーク市場の金は小幅安で2日続落。始値4,371.50ドル、高値4,409.50ドル、安値4,338.00ドル、終値4,364.50ドル、前日比-9.4(-0.21%)。【米消費者物価指数】 米労働統計局が18日発表した11月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.7%の上昇となり、市場予想の約3.1%を下回った。また、食品・エネルギーを除いたコアCPIも2.6%にとどまり、予想を下回る結果となった。この結果を受け、インフレ圧力が一部緩和したとの見方が広がったが、分析には注意が必要だとする専門家の声が強い。特に、10月のデータ収集が長期の政府機関閉鎖で大幅に遅延した影響で、報告全体に「歪み」が生じている可能性が指摘されている。政府閉鎖の間、消費価格の継続的な観測ができなかったため、特に住宅費など重要項目の価格が十分に反映されていないとの懸念もある。こうした背景から、一部のエコノミストは今回の数字を過度に楽観視すべきでないと警戒している。一方、市場ではこの低いインフレ率を背景に来年1月の米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が高まり、株式市場やビットコイン価格が反応する場面も見られた。ただし、実際の生活コストに対する国民の実感は依然として高く、実質的な物価負担の軽減には至っていないとの指摘もある。FRBは今後の物価統計を注意深く見極めつつ、政策判断を進める構えだ。【米新規失業保険申請件数】米労働省が18日に発表した12月7日〜13日週の米国の新規失業保険申請件数は、季節調整後で22万4,000件と前週から1万3,000件減少しました。これは市場予想の約22万5,000件をわずかに下回る水準で、直近の急増から落ち着きを取り戻した格好です。申請件数は依然として歴史的に低い水準で、企業による大規模な解雇が広がっているという明確な兆候は見られません。ただし、感謝祭以降の季節調整の影響でデータの変動が大きく、単週の数字だけで労働市場の強さを断定することは難しいとの見方もあります。また、継続受給者数は12月6日までの週で約189万7,000件に増加し、前期から伸びましたが、予想の193万件を下回る結果となっています。継続受給者数の増加は、失業後に長期的に給付を受けている人の数が増えつつあることを示す一方、全体としては雇用環境が極端に悪化しているわけではないとの解釈も可能です。こうした労働市場データは12月の雇用統計にも影響を与える重要な先行指標とされ、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策運営や今後の雇用動向を占う材料として市場の関心を集めています。 【ニューヨーク金先物相場】18日のニューヨーク金先物相場は、中心限月が1トロイオンス=4,364.5ドルと小反落し、前日比▲9.4ドル(▲0.21%)で取引を終えた。終値は10月の史上最高値圏に近い4,300ドル台半ばを維持しており、上昇トレンド自体はなお健在と受け止められている。海外メディアは、前日に発表された米11月CPIが総合・コアとも市場予想を下回り、2026年のFRB利下げ観測が一段と強まったことが依然として金価格の下支え要因と報道。来年の利下げ織り込みは60bp超に達しており、実質金利低下への期待が金の高値維持を正当化していると分析している。一方、金相場はここ1カ月で6%超上昇、前年比で約6~7割高と急騰しており、「高値警戒感からの利益確定売りと、利下げテーマを手掛かりにした押し目買いが交錯する展開」との指摘も多い。トランプ大統領が「低金利志向」の次期FRB議長人事を示唆したことも中長期的な緩和期待を強める材料とされるが、既に織り込みが進んでいるとの見方から、短期的には4,300~4,400ドル台での高値保ち合いとの評価が優勢だ。

過去30日の金・プラチナ相場価格表

金とプラチナの関係

金とプラチナの関係

 金相場よりもプラチナ相場が高いという状態が続いていましたが、現在ではプラチナ相場よりも金相場の方が高いという逆転状態となっています。金相場が上がるとプラチナ相場が下がるという訳ではなく、金とプラチナそれぞれに変動要因があります。金は個人買い、中央銀行の保有、宝飾品(半数以上)としての需要。プラチナは宝飾品の他に工業用としての需要が半数以上を占めています。金の弱材料はドル高(利上げムードの高まり)、インド(農作物価格低迷)による金買い消費の低迷。強材料は中国(経済減速懸念)、ロシア(原油下落、経済不振)による金買い消費の増加。プラチナの弱材料はドル高、米利上げによる世界経済の弱含み懸念、中国需要減少懸念、鉱山会社ロンミン(世界生産大3位)の事業閉鎖回避、フォルクスワーゲン問題。強材料はジンバブエ(世界生産第3位)の電力供給制限からの供給減少懸念。これらを比べてみると共通している部分もありますが、プラチナの方が弱材料が多いことが分かります。

金とドルと原油の関係

金とドルと原油の関係

 世界の基礎通貨はドルであり、世界経済もまたドルに依存しています。ドル安になればドルの資産価値は減り、その他の通貨や資産に投資することになりますが、その選択肢の一つとして金があります。金もドル建てで取引されている為、ドル安になれば金高になり、ドル高になれば金安になるという構図が一般的な解釈です。米国経済の動向も金とドルに大きな影響を与えます。米国経済指標である金利動向、消費者物価指数、鉱工業生産、失業率などの数値が好調なら、金が売られてドルが買われ、逆ならドルが売られて金が買われることになります。原油においては、ドル安=原油高、ドル高=原油安という構図になり、有事の際には金と原油が上昇すると言われています。しかし、最近ではこの構図に当てはまらないケースも多いです。

金などの主要貴金属について


ゴールド
Au
主に宝飾品としてK18(750/1000)の品位が使われています。イエローゴールド(YG)とホワイトゴールド(WG)は定番の貴金属です。パラジウムやニッケルなどの割り金で色を変えることができ、イエロー、ホワイト、ピンク、ローズ、グリーンとバリエーションも豊富です。
白金
プラチナ
Pt
日本では通称白金(はっきん)ですが、プラチナと呼ぶのが一般的です。欧米のブライダルジュエリーで人気なのは金ですが、日本ではプラチナの方が人気が高い。純プラチナは軟らかいので、パラジウムなどの割り金で品位の調整をしています。

シルバー
Ag
シルバーはカジュアルに好まれている貴金属。硫化により黒く変色してしまうのが難点ですが、磨き直しもできます。宝飾品は925の品位が多い。925の中でも銅のみを混ぜた合金であるスターリングシルバーは時効硬化に優れています。
パラジウム
Pd
白金族に属する白色金属。貴金属として宝飾品にも使われており、プラチナ850~950やホワイトゴールドの割り金として利用されています。造幣局の貴金属品位証明制度において、金、プラチナ、銀の品位検定は行われていますが、パラジウムの品位検定は行っていません。

金について

金

 金は装飾品として利用された最古の金属で、古くから貴金属の価値を認められてきました。また銀や銅と共に貨幣用金属の一つであり、貨幣や金貨としても流通しました。その利用価値の高さゆえ豊かさと富の象徴であり、金その物の所有や鉱山の所有、採掘の権利などが個人から国家の規模でしばしば争奪や係争の要因にもなりました。現在では技術の発達と共に歯科、エレクトロニクスなど様々な分野で利用されています。

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金貨について

金貨

 世界には様々な種類の金貨が存在します。金貨には大きく分けて通貨型金貨、地金型金貨、収集型金貨などがあります。金貨をアクセサリー類に利用したり、収集しているコレクターなども存在します。金貨の中でも最も信頼の高い、カナダの国旗にも描かれているカエデの葉が印象的な「メイプルリーフ金貨」はとても有名ですね。メイプルリーフ金貨は純度99.99%で、カナダ中央政府が保証する通貨。国際的な信頼もあり、すぐに現金化できると田中貴金属も太鼓判を押しています。

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金の刻印について

金の刻印

 金などの貴金属に刻印される品位は、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準規格)により純度を千分率で表すことになっています。ですが、金については24分率いわゆるカラットで表す習慣が残っています。これは金特有の表示方法です。また、日本では999.9%以上なければ純金(K24 or 1000/1000)の表示は出来ません。

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金の比重について

金の比重

 金の比重は比重計という機材で調べることができます。比重計とは、どんな物質にもある比重値というものを測る機材です。比重値が分かることで、金、プラチナ、銀などの様々な貴金属の判別ができます。比重計は買取の際にも使われており、貴金属の品位判別において参考程度に利用されるようです。また、金などの貴金属買取を専門的に行っているお店なら比重計は必ず置いてあります。

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金の買取店の選び方について

金の買取店

 まずは色々なお店の買取価格を比べてみましょう。インターネットで検索すればたくさんお店が出てきますので、売りたい品位(K18など)1gあたりの買取価格が高いお店をリストアップしておきましょう。おすすめは大手貴金属チェーンの店舗、有名な買取チェーンの店舗です。

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金の買取手数料について

金の買取手数料

 高額な手数料を引く貴金属買取業者が存在しています。手数料はなぜ引かれるのか?。自社で工場を持っているお店は買取した貴金属の精錬を行います。精錬の技術にもよりますが、基本的な目減りは1~2%前後と言われています。そういったお店がある程度の手数料を引くというのは納得がいきます。

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