金相場リアルタイムチャート

プラチナ相場

パラジウム相場

銅相場

海外市況ニュース:10月17日(金)

10/16、ニューヨーク市場の金は5日続伸で初の4,300ドル台。始値4,225.10ドル、高値4,346.70ドル、安値4,214.50ドル、終値4,304.60ドル、前日比+103.00(+2.45%)。10月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は前月の+23.2から-12.8へと急低下し、市場予想(+8.5前後)を大幅に下回った。指数が再びマイナス圏に転じたことで、同地域の製造業活動が縮小局面に入ったことを示唆した。構成項目では、新規受注指数が12.4から18.2へ上昇し、需要面では底堅さがみられた一方、出荷指数は26.1から6.0へ急落し、生産や出荷の動きが鈍化していることが明らかとなった。雇用指数も低下しており、企業が採用を控える姿勢を強めているとみられる。また、投入価格は49.2、販売価格は26.8へ上昇し、コスト上昇圧力の再燃が確認された。これにより、需要が減速する一方でインフレ圧力が残存する「スタグフレーション的」傾向への懸念が広がっている。今回の結果は、地域製造業の景況感が短期間で大きく悪化していることを浮き彫りにし、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策にも影響を及ぼす可能性がある。特に生産活動の停滞は景気下振れリスクを高める要因となり、年内の利下げ観測を一段と強める材料とみられる。一方で、新規受注の回復傾向は今後の改善余地を残しており、企業が在庫調整を終え次第、製造業活動が再び持ち直す可能性もあるとの見方も出ている。FRBのウォラー理事は16日、ブルームバーグテレビのインタビューで、労働市場の軟化が進んでいるとの認識を示し、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを支持する考えを明確にした。理事は「雇用市場は良くない。複数のデータが労働の弱さを示している」と述べ、景気下支えのための緩和が適切との判断を示した。一方で、「利下げは段階的かつ慎重に進めるべきだ」と強調し、0.25ポイント刻みでの調整を提案。急激な政策変更がインフレ再燃を招くリスクにも言及した。また、成長が底堅い一方で雇用が減速しており、「この矛盾は長く続かない。どちらかが変化するだろう」と分析した。インフレについては、関税の影響を除けばおおむね2.5%前後と評価し、上昇圧力は限定的とみている。市場では同発言を受け、10月会合での0.25%利下げ観測が強まった。発言は過度な緩和を避けつつ、雇用悪化リスクに対応する「中道的な姿勢」として評価されているが、一部には「インフレ抑制が不十分になる恐れがある」との慎重論も残る。米地銀ザイオンズ・バンコーポレーションとウエスタン・アライアンス・バンコープは、融資を巡る不正行為の疑いでそれぞれ訴訟を起こした。報道によると、両行が貸し付けた商業不動産関連ローンで、借り手が担保の優先順位や資産内容を虚偽申告し、実際には十分な担保を提供していなかった可能性が指摘されている。ザイオンズは約50百万ドルの貸倒損失を計上し、投資家による証券訴訟の動きも浮上。一方、ウエスタン・アライアンスは約1億ドル規模の債権回収を求めて提訴しており、担保価値や保証契約の有効性が争点となる見通し。両行の事案は、米地銀の信用リスク管理体制の脆弱性を改めて浮き彫りにし、地域銀行株全体の下押し要因となっている。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が3.95%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。米地銀を巡る信用不安を背景にドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。本日の海外金相場は、米中対立の再燃や地政学リスクの高まりを背景に、安全資産としての金への需要が一段と強まった。FRBによる利下げ観測も根強く、金利低下が予想される中で金利を生まない金が相対的に優位となっている。また、米ドルがやや弱含んでいることも価格を押し上げる要因となり、投資家の買い戻しが加速。金価格は史上最高値圏で推移している。

過去30日の金・プラチナ相場価格表

金とプラチナの関係

金とプラチナの関係

 金相場よりもプラチナ相場が高いという状態が続いていましたが、現在ではプラチナ相場よりも金相場の方が高いという逆転状態となっています。金相場が上がるとプラチナ相場が下がるという訳ではなく、金とプラチナそれぞれに変動要因があります。金は個人買い、中央銀行の保有、宝飾品(半数以上)としての需要。プラチナは宝飾品の他に工業用としての需要が半数以上を占めています。金の弱材料はドル高(利上げムードの高まり)、インド(農作物価格低迷)による金買い消費の低迷。強材料は中国(経済減速懸念)、ロシア(原油下落、経済不振)による金買い消費の増加。プラチナの弱材料はドル高、米利上げによる世界経済の弱含み懸念、中国需要減少懸念、鉱山会社ロンミン(世界生産大3位)の事業閉鎖回避、フォルクスワーゲン問題。強材料はジンバブエ(世界生産第3位)の電力供給制限からの供給減少懸念。これらを比べてみると共通している部分もありますが、プラチナの方が弱材料が多いことが分かります。

金とドルと原油の関係

金とドルと原油の関係

 世界の基礎通貨はドルであり、世界経済もまたドルに依存しています。ドル安になればドルの資産価値は減り、その他の通貨や資産に投資することになりますが、その選択肢の一つとして金があります。金もドル建てで取引されている為、ドル安になれば金高になり、ドル高になれば金安になるという構図が一般的な解釈です。米国経済の動向も金とドルに大きな影響を与えます。米国経済指標である金利動向、消費者物価指数、鉱工業生産、失業率などの数値が好調なら、金が売られてドルが買われ、逆ならドルが売られて金が買われることになります。原油においては、ドル安=原油高、ドル高=原油安という構図になり、有事の際には金と原油が上昇すると言われています。しかし、最近ではこの構図に当てはまらないケースも多いです。

金などの主要貴金属について


ゴールド
Au
主に宝飾品としてK18(750/1000)の品位が使われています。イエローゴールド(YG)とホワイトゴールド(WG)は定番の貴金属です。パラジウムやニッケルなどの割り金で色を変えることができ、イエロー、ホワイト、ピンク、ローズ、グリーンとバリエーションも豊富です。
白金
プラチナ
Pt
日本では通称白金(はっきん)ですが、プラチナと呼ぶのが一般的です。欧米のブライダルジュエリーで人気なのは金ですが、日本ではプラチナの方が人気が高い。純プラチナは軟らかいので、パラジウムなどの割り金で品位の調整をしています。

シルバー
Ag
シルバーはカジュアルに好まれている貴金属。硫化により黒く変色してしまうのが難点ですが、磨き直しもできます。宝飾品は925の品位が多い。925の中でも銅のみを混ぜた合金であるスターリングシルバーは時効硬化に優れています。
パラジウム
Pd
白金族に属する白色金属。貴金属として宝飾品にも使われており、プラチナ850~950やホワイトゴールドの割り金として利用されています。造幣局の貴金属品位証明制度において、金、プラチナ、銀の品位検定は行われていますが、パラジウムの品位検定は行っていません。

金について

金

 金は装飾品として利用された最古の金属で、古くから貴金属の価値を認められてきました。また銀や銅と共に貨幣用金属の一つであり、貨幣や金貨としても流通しました。その利用価値の高さゆえ豊かさと富の象徴であり、金その物の所有や鉱山の所有、採掘の権利などが個人から国家の規模でしばしば争奪や係争の要因にもなりました。現在では技術の発達と共に歯科、エレクトロニクスなど様々な分野で利用されています。

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金貨について

金貨

 世界には様々な種類の金貨が存在します。金貨には大きく分けて通貨型金貨、地金型金貨、収集型金貨などがあります。金貨をアクセサリー類に利用したり、収集しているコレクターなども存在します。金貨の中でも最も信頼の高い、カナダの国旗にも描かれているカエデの葉が印象的な「メイプルリーフ金貨」はとても有名ですね。メイプルリーフ金貨は純度99.99%で、カナダ中央政府が保証する通貨。国際的な信頼もあり、すぐに現金化できると田中貴金属も太鼓判を押しています。

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金の刻印について

金の刻印

 金などの貴金属に刻印される品位は、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準規格)により純度を千分率で表すことになっています。ですが、金については24分率いわゆるカラットで表す習慣が残っています。これは金特有の表示方法です。また、日本では999.9%以上なければ純金(K24 or 1000/1000)の表示は出来ません。

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金の比重について

金の比重

 金の比重は比重計という機材で調べることができます。比重計とは、どんな物質にもある比重値というものを測る機材です。比重値が分かることで、金、プラチナ、銀などの様々な貴金属の判別ができます。比重計は買取の際にも使われており、貴金属の品位判別において参考程度に利用されるようです。また、金などの貴金属買取を専門的に行っているお店なら比重計は必ず置いてあります。

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金の買取店の選び方について

金の買取店

 まずは色々なお店の買取価格を比べてみましょう。インターネットで検索すればたくさんお店が出てきますので、売りたい品位(K18など)1gあたりの買取価格が高いお店をリストアップしておきましょう。おすすめは大手貴金属チェーンの店舗、有名な買取チェーンの店舗です。

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金の買取手数料について

金の買取手数料

 高額な手数料を引く貴金属買取業者が存在しています。手数料はなぜ引かれるのか?。自社で工場を持っているお店は買取した貴金属の精錬を行います。精錬の技術にもよりますが、基本的な目減りは1~2%前後と言われています。そういったお店がある程度の手数料を引くというのは納得がいきます。

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