国内公表(買取価格1gあたり)※9/4追記
金 9,966円 (+36)
プラチナ 4,879円 (-35)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 1,967.10ドル (+1.20)
NYプラチナ 968.70ドル (-5.70)

9/1、ニューヨーク市場の金相場は反発。始値1,966.40ドル、高値1,980.20ドル、安値1,960.70ドル、終値1,967.10ドル、前日+1.20(+0.06%)。米労働省統計局より8月の雇用統計が発表。非農業部門雇用者数(NEP)は、前月比で18万7000人と市場予想の17万人を上回った。前回は15万7000人(速報値18万7000人)に下方修正された。平均時給は、前月比で0.2%と前回の+0.4%から鈍化し、市場予想の0.3%を下回った。前年比では4.3%と前回の4.4%から鈍化し、市場予想と一致した。失業率は3.8%と前回の3.5%から上昇し、市場予想の3.6%を上回った。強弱入り混じる内容だったが、労働市場は軟化していると受け止められた。その後、米供給管理協会(ISM)より8月の製造業景気指数が発表。結果は47.6と2月以来の高水準となり、市場予想の47.0を上回った。前回は46.4だった。景気の拡大・縮小の境目である50を10カ月連続で下回ったものの、製造業は安定化していると分析され、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方が広がった。一方、米クリーブランド連銀のメスター総裁が欧州中央銀行(ECB)との会議で講演。「インフレ率はなお高過ぎる」と述べ、「労働市場は均衡化が進んでいるが、依然として力強い」との認識を示した。債券市場では上昇していた米長期金利が下げに転じ、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では対主要通貨でドル売りが先行した後、ISM製造業景気指数やメスター総裁のタカ派発言を受けてドル買いに転じ、ドル建てで売買される金は割高感が嫌気された。