国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,273円 (+135)
プラチナ 4,637円 (-58)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 1,968.30ドル (+32.60)
NYプラチナ 894.30ドル (-11.90)

10/18、ニューヨーク市場の金相場は大幅続伸。始値1,936.70ドル、高値1,975.80ドル、安値1,935.90ドル、終値1,968.30ドル、前日+32.60(+1.68%)。イスラム組織ハマスとイスラエル軍による報復戦争が続く中、パレスチナ自治区ガザにある病院で大きな爆発が起こった。病院には多くの患者や避難民が居たとされ、保健当局は少なくとも500人以上が死亡したと発表。イスラエル側は関与を否定しているものの、ハマス側はイスラエルの攻撃だとして非難しており、真偽を巡り情報が錯綜している。そんな中、米バイデン大統領はガザでの病院爆発を考慮し、イスラエルとの会談後に訪問予定だったヨルダン行きを延期。ヨルダンではアブドラ国王、エジプトのシーシ大統領、パレスチナ自治区のアッパス議長と協議する予定だった。また、国連安全保障理事会は18日、ガザへの人道的支援のため戦争の「一時停止」を求める決議案を採決するも、米国が拒否権を行使し否決となり、各国からは遺憾の声が挙がった。反対理由について米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「イスラエルの自衛権が含まれていない」と主張した。これらを受けて中東情勢の地政学的リスクが高まり、金は安全資産としての需要から買い優勢となり大幅高となった。一方、米商務省センサス局より9月の住宅着工件数が発表。前月比で7.0%増の135万8000件となり、市場予想の138万3000件を下回った。前回は126万9000件(速報値128万3000件)に下方修正された。住宅建築許可件数は、前月比で4.4%減の147万3000件となり、市場予想の145万件を上回った。前回は154万1000件(速報値154万3000件)に下方修正された。中古住宅の供給不足が新築住宅の需要を押し上げ、米国景気は底堅いと受け止められた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、外国為替市場では金利差拡大観測から対主要通貨でドル買い優勢となったが、金相場への影響は限定的だった模様。10月19日9時30分現在、ロンドン金は1,950ドル台で推移しています。