国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,483円 (+23)
プラチナ 4,743円 (+31)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 1,997.40ドル (+2.50)
NYプラチナ 909.00ドル (-3.40)

10/26、ニューヨーク市場の金相場は2日続伸。始値1,991.20ドル、高値2,003.70ドル、安値1,981.60ドル、終値1,997.40ドル、前日+2.50(+0.13%)。米商務省経済分析局より7-9月(第3四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値が発表。年率換算で前期比4.9%増となり、市場予想の中央値である4.4%増を上回った。前回は2.1%増だった。GDPの3分の2以上を占める個人消費支出(PCE)は、前期比4%増と市場予想とほぼ一致。前回の0.8%増から伸びが加速した。米金融当局がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)コアデフレーターは、前期比2.4%増と市場予想の2.6%増を下回った。前回の3.7%増から低下し、2021年以来の低い伸びとなった。高水準の金利のもとでも米国経済は堅調に推移していることが示され、インフレは鈍化傾向であると受け止められた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識され、対主要通貨でドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期にわたるとの見方は根強く、ドルの下値は限定的だった。同日に公表された先週の米新規失業保険申請件数は、21万件と市場予想の20万7000件を上回った。前回は20万件だった。一方、イスラエル軍による攻撃は続き、ガザ地区の死者数は7000人を超えた。イスラエルによる封鎖で生活に必要な物資不足が深刻化しており、早急な人道支援が求められている。中東情勢の地政学的リスクは高まりを続け、有事の金は安全資産への逃避先として底堅く推移した。10月27日9時30分現在、ロンドン金は1,980ドル台で推移しています。