国内公表(買取価格1gあたり)※10/30追記
金 10,544円 (+61)
プラチナ 4,722円 (-21)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 1,998.50ドル (+1.10)
NYプラチナ 905.80ドル (-3.20)

10/27、ニューヨーク市場の金相場は3日続伸。始値1,995.00ドル、高値2,019.70ドル、安値1,986.40ドル、終値1,998.50ドル、前日+1.10(+0.06%)。米商務省経済分析局より9月の米個人消費支出(PCE)が発表。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前月比で0.3%上昇し、市場予想の中央値である0.2%上昇を上回った。前回は0.1%上昇だった。前年比では3.7%上昇し、市場予想と一致。前回は3.8%上昇(速報値3.9%上昇)に下方修正された。個人消費支出は0.7%増加し、市場予想の0.5%増を上回った。前回は0.4%増だった。個人所得は0.3%増加し、市場予想の0.4%増を下回った。前回は0.4%増だった。コア指数は前月比ベースで伸びが加速したものの、前年比ベースでは2021年以来の低い伸びとなり、インフレは鈍化傾向であると受け止められた。その後に発表された10月の米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は63.8となり、速報値63.0から上方修正された。前回は68.1だった。1年先のインフレ期待は4.2%となり、速報値3.8%から上方修正された。前回は3.2%だった。5-10年先のインフレ期待は速報値3%から変わらず。前回は2.8%だった。消費者マインドは4ポイント余り低下し、エネルギー高がインフレ抑制に水を差していると受け止められた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識され、対主要通貨でドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。一方、イスラエル軍は27日夜、ガザ地区への地上軍事作戦を拡大すると発表し、さらなる攻撃の激化が示唆された。有事の金は安全資産への資金逃避先として堅調に推移し、ロンドン市場では節目となる2000ドルを突破した。また、来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催予定。市場関係者の間では政策金利は据え置かれるとの見方が優勢となっている。