国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,542円 (+76)
プラチナ 4,923円 (+69)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 1,994.30ドル (-11.30)
NYプラチナ 944.90ドル (+5.00)

10/31、ニューヨーク市場の金相場は5日ぶり反落。始値2,005.60ドル、高値2,017.70ドル、安値1,987.40ドル、終値1,994.30ドル、前日-11.30(-0.56%)。米労働省統計局より7-9月(第3四半期)の米雇用コスト指数が発表。前期比で1.1%上昇し、市場予想の中央値である1.0%上昇を上回った。前四半期は1.0%上昇だった。賃金の伸びは予想外に加速し、労働市場の引き締まりが示されたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期にわたるとの見方が強まった。同日に公表された10月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数は、102.6と3カ月連続で低下し、市場予想の100.0を上回った。前回は104.3(速報値103.0)に上方修正された。物価高や中東情勢への懸念が反映されていると考察された。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識され、対ユーロでドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。また、ユーロ圏GDP速報値(0.1%減)が市場予想(0.0%)を下回ったこともあり、ドル買いを後押しした。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は30日、記者会見で「ハマスとの停戦には同意しない」と明言。戦闘停止を求める声が相次ぐ中、ハマス消滅まで攻撃の手を緩めない方針を改めて示した。中東情勢の緊迫化を背景に、有事の金は安全資産として底堅く推移した。11月1日9時30分現在、ロンドン金は1,980ドル台で推移しています。