国内公表(買取価格1gあたり)※11/13追記
金 10,351円 (-80)
プラチナ 4,521円 (-48)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 1,937.70ドル (-32.10)
NYプラチナ 845.60ドル (-17.20)

11/10、ニューヨーク市場の金相場は急反落。始値1,964.10ドル、高値1,965.60ドル、安値1,936.90ドル、終値1,937.70ドル、前日比-32.10(-1.63%)。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は前日の国際通貨基金(IMF)会議に参加し、現在の金利水準がインフレ目標の2%に向けて十分抑制的かどうか「確信していない」とし、さらなる引き締めが適切ならば「躊躇しない」と述べた。また、今年の力強い米国経済を踏まえて「注目に値する」とし、引き続きデータを慎重に精査し会合ごとに判断していくと語った。パウエル議長の発言はタカ派寄りと受け止められ、市場ではFRBによる追加利上げ観測が再燃。また、金融引き締めが長期にわたるとの見方も強まった。同日に11月の米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が発表。結果は60.4と市場予想の中央値である63.6を下回った。前回は63.8だった。1年先のインフレ期待は4.4%と前回の4.2%から上昇。5-10年先のインフレ期待は3.2%と前回の3.0%から上昇し、2011年以来の高水準となった。消費者マインドは4カ月連続で低下し、金利の高止まりによる景気後退が懸念されていると分析された。一方、大手格付け会社ムーディーズは10日、拡大する米財政赤字を背景に米国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識され、対主要通貨でドル高傾向となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。また、米株式市場ではリスク選好から主要株価指数が上昇し、株高に反応した金は売りが広がった。