国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,570円 (-3)
プラチナ 4,770円 (-61)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,067.10ドル (+6.90)
NYプラチナ 941.40ドル (-8.80)

11/29、ニューヨーク市場の金は4日続伸。始値2,062.00、高値2,072.70、安値2,055.90、終値2,067.10、前日比+6.90(+0.33%)。米連邦準備制度理事会(FRB)より公表された地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米国の多くの地区で経済活動は減速したとされ、物価上昇のペースは緩やかになると指摘された。この報告は11月17日までに収集された情報に基づき、アトランタ地区連銀により作成された。前日にはFRBウォラー理事が利下げに言及したことで、市場では早期の利下げ観測が台頭。経済報告は2024年前半にも利下げに踏み切るという見方を後押しした。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。同日に11月のドイツ消費者物価指数(CPI)速報値が発表。前年比(HICP)で2.3%上昇となり、前回の3.0%上昇から伸びが鈍化した上、市場予想の中央値である2.6%上昇を下回った。欧州中央銀行(ECB)による早期の利下げ観測が浮上し、外国為替市場での対ユーロのドル買い要因となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。一方、米商務省より7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP)改定値が発表。年率換算で前期比5.2%増となり、速報値4.9%増から上方修正された。市場予想の中央値である5.0%増を上回り、約2年ぶりの高水準となった。前四半期は2.1%増だった。GDPの3分の2を占める個人消費は前期比3.6%増となり、速報値4.0%増から下方修正された。市場予想の中央値である4.0%増を下回り、サービス支出の減速が反映されたものの、依然として堅調とされた。前四半期は1.7%増だった。米景気の底堅さが示されたが、第4四半期は冷え込むとの声も聞かれた。11月30日9時30分現在、ロンドン金は2,040ドル台で推移しています。