国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,545円 (-274)
プラチナ 4,725円 (-37)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,042.20ドル (-47.50)
NYプラチナ 925.10ドル (-11.00)

12/4、ニューヨーク市場の金は大幅反落。始値2,094.40ドル、高値2,152.30ドル、安値2,038.40ドル、終値2,042.20ドル、前日比-47.50(-2.27%)。先週は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がアトランタで講演し、市場で台頭していた早期の利下げ観測をけん制した。パウエル議長は「金融緩和の推測は時期尚早」とし、「適切だと判断すれば追加引き締めを行う用意がある」とした上で、会合ごとにデータを精査しながら慎重に判断していくと話した。また、今の政策は「かなり抑制的な領域に入っている」と述べ、「インフレ率が目標2%に向かっていると確信できるまで政策金利を維持する」と語った。ただ、利上げ過剰と利上げ不足のリスクバランスが「均衡」しているとも述べ、利上げサイクルは終了するとの見方が一段と強まった。この日は新たな手掛かり材料に乏しく、主要な経済指標の発表を前に、ポジション調整の売りが優勢となった。債券市場では利上げ終了や早期の利下げを織り込んだ米国債の買いが一服。ポジション調整による売りが優勢となり、米長期金利は上昇に転じた。金利の上昇は利息や配当を生まない資産である金の重荷となる。外国為替市場では金利差の拡大が意識され、対主要通貨でドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は序盤に一時2,152.30ドルの高値を付けたものの、利益確定の売りに押され徐々に下げ幅を拡大。値動きの激しい1日となった。12月5日9時30分現在、ロンドン金は2,030ドル台で推移しています。