国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,465円 (-80)
プラチナ 4,634円 (-91)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,036.30ドル (-5.90)
NYプラチナ 906.60ドル (-18.50)

12/5、ニューヨーク市場の金は2日続落。始値2,049.00ドル、高値2,059.60ドル、安値2,027.60ドル、終値2,036.30ドル、前日比-5.90(-0.29%)。米労働省より10月の雇用動態調査(JOLTS)が発表。求人件数は873万3000件と前回から61万7000件減少し、市場予想の中央値である930万件を下回った。前回は935万件(速報値955万3000件)に下方修正された。10月の米求人件数は2021年前半以来の低水準となり、労働市場が緩和に向かっている可能性が示された。同日に米商務省より10月の製造業新規受注が発表。前月比で3.6%減となり、市場予想の2.9%減を下回った。前回は2.3%(速報値2.8%)に下方修正された。2020年前半以来の低水準となり、高金利が支出に響いているとされた。弱い内容の米経済指標を受けて、市場関係者の間では米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げをするとの期待が強まった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。一方、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事がロイターとのインタビューで金融政策に言及。直近のインフレ統計を鑑みて「追加利上げの可能性は低い」との見解を示した。タカ派とされるシュナーベル理事のハト派寄りの発言を受けて、ECBによる早期の利下げ観測が強まり、ユーロドルの売り要因となった。外国為替市場では対ユーロでドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。12月6日9時30分現在、ロンドン金は2,020ドル台で推移しています。