国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,182円 (-23)
プラチナ 4,746円 (+82)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,044.90ドル (+47.60)
NYプラチナ 967.90ドル (+45.80)

12/14、ニューヨーク市場の金は大幅続伸。始値2,043.20ドル、高値2,062.90ドル、安値2,039.10ドル、終値2,044.90ドル、前日比+47.60(+2.38%)。欧州中央銀行(ECB)が2会合連続の利上げ見送りを決定し、中銀預金金利は4.0%に据え置かれた。ラガルド総裁は会合後の記者会見で「決して警戒を緩めてはならない」と述べ、「利下げについては全く議論しなかった」と明らかにした。ラガルド総裁の姿勢はタカ派寄りと受け止められ、市場関係者の間では早期の利下げ観測が後退し、ECBによる金融引き締めが長期にわたるとの見方が強まった。前日には米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)で「利下げ開始時期について議論した」と明言。参加者の政策金利見通しでは予測中央値が引き下げられ、来年の利下げ開始を示唆したのに対し、ECBは市場で台頭していた早期の利下げ観測をけん制する格好となった。この日のニューヨーク・債券市場では米長期金利が一時3.88%の低水準となり、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識された。対ユーロではドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、ECBの利下げ観測後退もユーロ・ドル買いを後押しした。一方、米商務省より発表された11月の米小売売上高は、前月比で0.3%増となり、市場予想の0.1%減を上回った。前回は0.2%減(速報値0.1%減)に下方修正された。予想外の増加は年末商戦の消費によるものと分析された。米労働省より発表された先週の米新規失業保険申請件数は、20万2000件と1万9000件減少し、市場予想の22万3000件を下回った。前回は22万1000件(速報値22万件)に上方修正された。失業保険継続受給者数は、187万6000件と2万件増加となった。前回は185万6000件(速報値186万1000件)に下方修正された。12月15日9時30分現在、ロンドン金は2,030ドル台で推移しています。