国内公表(買取価格1gあたり)※12/18追記
金 10,115円 (-67)
プラチナ 4,677円 (-69)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,035.70ドル (-9.20)
NYプラチナ 952.60ドル (-15.30)

12/15、ニューヨーク市場の金は3日ぶり反落。始値2,051.30ドル、高値2,059.60ドル、安値2,029.20ドル、終値2,035.70ドル、前日比-9.20(-0.45%)。米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が金融政策に言及。ウィリアムズ総裁はCNBCとのインタビューで「我々は利下げについて議論していない」とし、来年3月の利下げを推測するのは「時期尚早だ」と話した。また、米アトランタ連銀のボスティック総裁も金融政策に言及。ボスティック総裁はロイター通信とのインタビューで来年2回の利下げを予想し、「インフレ率が予想通り低下すれば、7-9月に利下げを開始できる」と述べ、「利下げ転換は差し迫っていない。インフレ率が低下し続けているという確信を得るには数ヶ月必要だ」と語った。FRB当局者2人のタカ派的な発言は、市場で台頭していた早期の利下げ観測に冷や水を浴びせた格好となり、金融引き締めが長期にわたるとの見方が強まった。この日のニューヨーク・債券市場では米長期金利の低下が一服。時間外取引で上昇に転じたことで、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。一方、S&Pグローバルより12月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表。結果は47.0と市場予想の48.0を割り予想外に悪化した。景気拡大・縮小の境目である50を7ヶ月連続で下回り、景気後退に陥ったとの見方が強まった。外国為替市場ではFRB当局者2人の発言が意識され、対主要通貨でドル買い優勢となった。ユーロ・ドルは欧州経済の悪化も重しとなり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。同日に発表された11月の米鉱工業生産指数は0.2%上昇となり、市場予想の0.3%上昇を下回った。前回は0.9%低下(速報値0.6%低下)に下方修正された。マイナス圏からの回復は全米自動車労組(UAW)のスト終結が反映されたと分析された。