国内公表(買取価格1gあたり)
金 11,233円 (-18)
プラチナ 4,716円 (+23)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,165.20ドル (+7.00)
NYプラチナ 923.40ドル (+9.00)

3/6、ニューヨーク市場の金は6日続伸。始値2,156.70ドル、高値2,172.20、安値2,151.70ドル、終値2,165.20ドル、前日比+7.00(+0.32%)。日本銀行が3月か4月に開催する金融政策決定会合で、マイナス金利の解除を表明することが明らかになった。一部の政府関係者は容認するとの姿勢を示していて、2007年以来17年ぶりの利上げに踏み切るとの可能性が浮上し、円・ドルが強含む要因となった。同日に発表された1月のドイツ製造業新規受注は、前月比で-11.3%と市場予想の-5.9%を下回った。前回は12.0%(速報値8.9%)に上方修正された。前年比で-6.0%と市場予想の-6.1%を上回った。前回はは6.6%(速報値2.7%)に上方修正された。大幅な低下となり、ユーロ圏経済の先行き懸念が強まった。また、欧州中央銀行(ECB)は4会合連続となる政策金利の据え置きを決定。インフレ見通しは下方修正され、ユーロ・ドルが弱含む要因となった。その後発表された先週の米新規失業保険申請件数は、前週比横ばいの21万7000件となり、市場予想の21万9000件を下回った。前回は21万7000件(速報値21万5000件)に上方修正された。失業保険継続受給者数は前週比で8000件増の190万6000件だった。前回は189万8000件(速報値190万5000件)に下方修正された。労働市場の底堅さが改めて示されたものの、失業保険継続受給者数は過去6カ月増加傾向にあり、今後数ヶ月で軟化するとの声も聞かれた。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は上院銀行委員会で証言。「インフレ率が持続的に目標2%に向かっているとの確信を待っている」とし、「その確信を得るのはそう遠くはない」との認識を示した。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識されドルが弱含み、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は終値ベースで2,165.20ドルと最高値を更新。日本国内公表価格も+40円と最高値(買取価格=11,251円)を更新した。ただ、8日には2月の米雇用統計の発表を控えており、利益確定や持ち高調整を目的とした動きもみられた。3月8日9時30分現在、ロンドン金は2,160ドル台で推移しています。