- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 11,277円 (+6)
- プラチナ 4,773円 (+79)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 2,188.60ドル (+3.10)
- NYプラチナ 940.50ドル (+25.70)
3/11、ニューヨーク市場の金は8日続伸。始値2,187.60ドル、高値2,195.50、安値2,180.90ドル、終値2,188.60ドル、前日比+3.10(+0.14%)。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は先週の上院銀行委員会での議会証言で、「インフレ率が目標2%へ持続的に向かっているとの証拠を待っている」とし、「その証拠を得るのはそう遠くはない」との認識を示した。それに伴い、来週の19日から20日にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、FRBは5会合連続で金利を据え置くと見込まれている。先週末に発表された2月の米雇用統計は、強弱入り混じる内容だったものの、賃金の伸びは鈍化を示していて、労働市場は緩やかに軟化しているとの見方が広がった。また、FRBが今後数カ月のデータを見極めたいとの思惑を裏付ける格好となった。国内では、日本銀行が3月か4月の金融政策決定会合で、マイナス金利の解除を表明するとの報道が相次いだ。一部の政府関係者は容認するとの姿勢を示していて、2007年以来17年ぶりの利上げに踏み切る可能性が浮上した。一方、ニューヨーク連銀より2月の消費者調査が発表。1年先のインフレ期待は3%と横ばいだったものの、3年先のインフレ期待は2.4%から2.7%に、5年先のインフレ期待は2.5%から2.9%に上昇した。FRBによる利下げが遅くなるとの見方が強まり、米国債が売られる要因となった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識されドルが強含み、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。12日には2月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、上振れへの警戒からポジション調整の動きもみられた。金は終値ベースで2,188.6ドルと最高値を更新。日本国内公表価格も+38円と最高値(小売価格=11,380、買取価格=11,271円)を更新した。3月12日9時30分現在、ロンドン金は2,180ドル台で推移しています。