- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 11,578円 (+42)
- プラチナ 4,774円 (+38)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 2,198.20ドル (+16.60)
- NYプラチナ 919.00ドル (+11.40)
3/25、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,188.50ドル、高値2,204.10、安値2,186.10ドル、終値2,198.20ドル、前日比+16.60(+0.76%)。米連邦準備制度理事会(FRB)は先週20日、5会合連続となる政策金利の据え置きを決定。年内の利下げ見通しは3回を維持した一方、2025年は最近のインフレ上振れを鑑みて、従来見通しの4回から3回に引き下げられた。パウエル議長は記者会見で「年内に利下げを開始する可能性が高い」とし、「インフレ率が持続的に低下しているという証拠が必要」との認識を示した。これらを受けて市場関係者の間では、6月に利下げを開始するとの見方が台頭している模様。今週29日にはFRBがインフレ指標として重視する2月の個人消費支出(PCE)が発表予定。市場予想では、総合価格指数は前月比で0.4%上昇し、エネルギーと食品を除くコア価格指数は前月比で0.3%上昇すると見込まれている。同日に発表される個人所得や個人支出も、米景気の底堅さを示すと予想されている。一部のエコノミストからは、インフレは加速していくとの声も聞かれた。国内では日銀がマイナス金利政策を解除し、2007年以来17年ぶりの利上げを決定。ただ、植田総裁は「当面、緩和的な金融環境が継続する」との方針を示し、金利差が縮小するとの見方は後退。円売り・ドル買いが進み、151円台の安値で推移している。週明けのニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では対ユーロでドルが弱含んだ。逆相関を無視してドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は年内3回の利下げ見通しを背景に、リスクの分散先としての需要から底堅く推移している。3月26日9時30分現在、ロンドン金は2,170ドル台で推移しています。