- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 12,954円 (+198)
- プラチナ 5,203円 (+14)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 2,383.00ドル (+8.90)
- NYプラチナ 981.00ドル (-20.70)
4/15、ニューヨーク市場の金は3日続伸。始値2,369.40ドル、高値2,404.30ドル、安値2,340.20ドル、終値2,383.00ドル、前日比+8.90(+0.37%)。先週は多くの米連邦準備制度理事会(FRB)高官が金融政策に言及し、利下げを急がないとする主旨の発言が相次いだ。足元では米景気の底堅さを示す経済指標が散見していて、FRB高官らはインフレ率が持続的に低下しているという証拠を求めている。インフレの高止まりが懸念される一方、6月の利下げ観測は後退していて、9月に後ずれするとの見方が強まっている。一方、イランの革命防衛隊は13日、イスラエルに向けて複数のドローンとミサイルを発射したと発表。今月1日、シリアのイラン大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受け、イラン側は声明で報復を行うと示唆していた。イスラエルのネタニヤフ首相は13日深夜、声明で「特にここ数週間はイランによる攻撃に備えてきた」とし、「防衛システムが配備され、ありとあらゆるシナリオにも準備ができている」と述べた。イランがイスラエルを直接攻撃するのは初めてで、中東情勢が一段と不安定になる可能性が浮上。地政学的リスクの高まりを受けて、金は安全資産としての需要から底堅く推移している。週明けは米商務省センサス局より4月の小売売上高が発表。前月比で0.7%と市場予想の0.4%を上回った。前回は0.9%(速報値0.6%)に上方修正された。自動車を除くコア売上高は、前月比で1.1%と市場予想の0.6%を上回った。前回は0.6%(速報値0.3%)に上方修正された。米景気の力強さが改めて示され、FRBが利下げに慎重になるとの見方が強まった。このようなデータが続いた場合、今年の利下げ回数はせいぜい1回となり、利下げ時期は12月に後ずれするとの声も聞かれた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が一時4.66%台まで上昇。昨年11月以来の水準となり、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。円・ドルは154円台まで売られ、約34年ぶりの安値を付けている。対ユーロでもドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は終値ベースで2,383.00ドルと、3日連続で最高値を更新した。4月16日9時30分現在、ロンドン金は2,380ドル台で推移しています。