- 国内公表(買取価格1gあたり)※4/22追記
- 金 12,996円 (+60)
- プラチナ 5,037円 (+2)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 2,413.80ドル (+15.80)
- NYプラチナ 943.80ドル (-10.70)
4/19、ニューヨーク市場の金は2日続伸。始値2,394.00ドル、高値2,433.30ドル、安値2,386.80ドル、終値2,413.80ドル、前日比+15.80(+0.66%)。この日は主要な経済指標の発表はなく、新たな手掛かり材料に乏しかった。そんな中、米ABCニュースは19日、イスラエルがミサイルでイランの施設を攻撃したとし、米当局者は攻撃を確認したと報道。中東の複数のメディアは、イスファンの軍事施設や核施設周辺で爆発音が聞こえたと伝えた。また、米CNNテレビは政府関係者の話として、攻撃の対象は核施設ではないとしていて、被害は出ていないと発表した。イスラエル側からの声明はなく、イラン側がどのような対応をするかが焦点となっている。今月1日、シリアのイラン大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受け、イラン側は声明で報復すると示唆。イランの革命防衛隊は13日、イスラエルに向けてドローンとミサイルを発射したと発表。イスラエル側は報復を宣言していた。中東情勢が一段と不安定になるとの懸念から、株式相場は急落。安全資産とされる金、米国債やドルなどの需要が高まった。一方、米シカゴ連銀のグールズビー総裁はイベントでの講演で、「インフレ抑制に向けた進展が今年に入り鈍化した」と指摘。「ここ数ヶ月のインフレ統計の上振れは看過できない」とし、「利下げ判断は数ヶ月のデータを見極める必要がある」との認識を示した。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。対ユーロでもドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は終値ベースで2,413.80ドルと、3日ぶりに最高値を更新。米利下げ観測が後退する中、中東情勢を巡る地政学的リスクを背景に、安全資産としての需要で底堅く推移している。