国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,732円 (-125)
プラチナ 5,143円 (-30)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,302.90ドル (-54.80)
NYプラチナ 948.20ドル (-13.30)

4/30、ニューヨーク市場の金は4日ぶり反落。始値2,347.00ドル、高値2,347.60ドル、安値2,296.20ドル、終値2,302.90ドル、前日比-54.80(-2.32%)。欧州連合統計局(Eurostat)より第1四半期(1-3月期)のユーロ圏・実質国内総生産(GDP)速報値が発表。前期比で0.3%増となり、市場予想の0.1%増を上回った。前四半期は0.1%減(速報値0.0%)に下方修正された。前年比では0.4%増となり、市場予想の0.2%増を上回った。前四半期は0.1%増だった。4月のユーロ圏・消費者物価指数(HICP)速報値は、前年比で2.4%上昇と市場予想と一致。前回は2.4%上昇だった。コアは前年比で2.7%上昇となり、市場予想の2.6%上昇を上回った。前回は2.9%上昇だった。ユーロ圏GDPの上振れを受けて、外為市場でユーロ・ドルが買われる場面もみられた。米労働省統計局(BLS)より発表された第1四半期の雇用コスト指数は、前期比で1.2%と市場予想の1.0%を上回った。前四半期は0.9%だった。米コンファレンス・ボードより発表された4月の消費者信頼感指数は、97.0と市場予想の104.0を下回った。前回は104.7だった。米雇用コスト指数は約1年ぶりの大幅な上昇となり、インフレ圧力は根強いと受け止められた。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退し、政策金利が高水準で維持されるとの見方が強まった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。対ユーロでもドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要、ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移。ただ、米利下げ時期の不透明感は強まっていて、金は売りが続く可能性がある。一方、30日-5月1日にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催。政策決定後のパウエル議長の発言に注目が集まっている。5月1日9時30分現在、ロンドン金は2,280ドル台で推移しています。