- 国内公表(買取価格1gあたり)※5/13追記
- 金 12,980円 (+111)
- プラチナ 5,395円 (+69)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 2,375.00ドル (+34.70)
- NYプラチナ 1,007.20ドル (+16.40)
5/10、ニューヨーク市場の金は2日続伸。始値2,353.50ドル、高値2,385.30ドル、安値2,352.00ドル、終値2,375.00ドル、前日比+34.70(+1.48%)。この日は米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの利下げに内向きな発言が相次いだ。FRBボウマン理事はテキサス州での講演で「インフレ目標の達成に向けて慎重に進めるべき」とし、「インフレと闘う上で信頼性を維持することが何よりも重要だ」と語った。ボウマン理事は先週、「インフレ率は当面高止まりする可能性がある」とし、「インフレ率の低下が停滞、また上昇に転じた場合、政策金利を引き上げる用意がある」と述べた。米ダラス連銀のローガン総裁は会議での質疑応答で「利下げを考えるには早すぎる」とし、「不確実性を解決しながら入手したデータを精査し、金融情勢の変化を見守っていく必要がある」と答えた。米シカゴ連銀にのグールズビー総裁はイベントでの講演で「インフレ率が3%で失速しているという証拠はあまりない」とし、金融政策は「比較的抑制的だ」との認識を示した。一方、米アトランタ連銀のボスティック総裁はロイターとのインタビューで、今年利下げが開始できるかについて「依然として確信している」とし、「年内に何回利下げをするかではなく、最初の利下げをいつ実施するかを重視している」と説明した。同日、米ミシガン大学より5月の消費者信頼感指数(速報値)が発表。結果は67.4と市場予想の76.3を下回った。前回は77.2だった。1年先のインフレ期待は3.5%となり、前月の3.2%から上昇。5年先のインフレ期待は3.1%となり、前月の3.0%から上昇した。6カ月ぶりの低水準となり、高金利が長期間維持されるとの懸念が反映された。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強い。また、米長期金利が上昇し金利差の拡大が意識された。対ユーロではドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要、ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。