- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 13,083円 (+85)
- プラチナ 5,828円 (+43)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 2,379.30ドル (+22.40)
- NYプラチナ 1,066.80ドル (+28.20)
5/28、ニューヨーク市場の金は5日ぶり反発。始値2,359.80ドル、高値2,388.00ドル、安値2,356.90ドル、終値2,379.30ドル、前日比+22.40(+0.95%)。先週は米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退。FRBが高金利を当面維持するとの見方が金の重しとなった。最新の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、「当局者らは第1四半期(1-3月期)のインフレ統計に失望を示した」とし、「インフレ率が目標に向かい持続的に低下しているという確信を強めるには、従来想定よりも長期化するだろう」と記された。米S&Pグローバルがまとめた5月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.4となり、市場予想の51.2を上回った。前回から3ポイント余り上昇し、2022年4月以来2年超ぶりの高水準。インフレが再燃したとの見方が浮上した。5月の米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は69.1となり、市場予想の67.4を上回った。前回は77.2だった。1年先のインフレ期待は3.0%と速報値の3.1%から低下。5年-10年先のインフレ期待は3.0%と速報値の3.1%から低下した。消費者の景況感は低下していて、物価上昇圧力が重しとなっていることが示唆された。週明けは米コンファレンス・ボードより5月の消費者信頼感指数が発表。結果は102.0となり、市場予想の96.6を上回った。前回は97.0だった。前回は97.5(速報値97.0)に上方修正された。消費者信頼感指数は4カ月ぶりに上昇。労働市場に対する前向きな見方が反映された。この先1年間でリセッション(景気後退)が起こる可能性が高いと思う消費者は2カ月連続で増加した。一方、イスラエル軍によるガザ地区ラファへの空爆で45人が死亡。国際社会からの避難が高まる中、イスラエルとエジプトの部隊がラファ検問所で衝突し、エジプトの兵士1人が死亡した。イスラエルとエジプトの緊張がエスカレートするとの懸念から、安全資産とされる金の需要が高まった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重荷となっている。この日は金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。対ユーロでは逆相関を無視してドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。5月29日9時30分現在、ロンドン金は2,350ドル台で推移しています。