国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,955円 (-128)
プラチナ 5,715円 (-113)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,364.10ドル (-15.20)
NYプラチナ 1,047.90ドル (-18.90)

5/29、ニューヨーク市場の金は反落。始値2,384.70ドル、高値2,386.00ドル、安値2,356.60ドル、終値2,364.10ドル、前日比-15.20(-0.64%)。ドイツ連邦統計庁より5月の消費者物価指数(CPI)速報値が発表。前月比で0.1%上昇となり、市場予想の0.2%上昇を下回った。前回は0.5%上昇だった。前年比では2.4%上昇と市場予想と一致。前回は2.2%上昇だった。欧州連合(EU)基準(HICP)では、前月比で0.2%上昇となり、市場予想の0.3%上昇を下回った。前回は0.6%上昇だった。前年比では2.7%上昇となり、市場予想の2.7%上昇を上回った。前回は2.4%上昇だった。インフレが再び加速したことを受けて、ドイツ国債の下落に伴い10年国債利回りが上昇。昨年11月以来の高水準となった。その後発表された5月のリッチモンド連銀製造業指数は0となり、市場予想のマイナス7を上回った。前回はマイナス7だった。予想外の改善となり、ドル買いを後押しする要因となった。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。経済活動は4月上旬から大半の地域で拡大をしたと指摘。物価は「緩やかなペースで上昇した」と報告。「先行き不透明感と下振れリスクが高まる中、全体的な見通しはやや悲観的なものになった」と記した。米景気は依然として底堅く、利下げ開始には時間を要するとの見方が強まった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.6%台まで上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重荷となっている。この日は金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。対ユーロでもドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。5月30日9時30分現在、ロンドン金は2,330ドル台で推移しています。