国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,938円 (+57)
プラチナ 5,580円 (-135)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,369.30ドル (+23.50)
NYプラチナ 1,022.80ドル (-19.20)

6/3、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,348.00ドル、高値2,375.50ドル、安値2,334.80ドル、終値2,369.30ドル、前日比+23.50(+1.00%)。先週は弱い内容の米経済指標が相次ぎ、利下げ開始への確信を求めている米連邦準備制度理事会(FRB)にとって、前向きな材料になるとの見方が強まった。金は需要が高まったものの買いは続かず、上げ幅を相殺し週間ベースでも下落となった。第1四半期(1-3月期)の米実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率1.3%増となり、速報値の1.6%増から下方修正。前四半期は3.4%増だった。個人消費は前期比年率2.0%増となり、速報値の2.5%増から下方修正。前四半期は3.3%増だった。FRBが注目する食品とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前期比年率3.6%上昇となり、速報値の3.7%上昇から下方修正。前四半期は2.0%上昇だった。第1四半期の米GDP改定値は主に個人消費の下振れが反映された。4月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前月比で0.3%上昇となり、市場予想の0.4%上昇を下回った。前回は0.3%上昇だった。前年同月比では2.7%上昇と市場予想と一致。前回は2.7%上昇だった。FRBが注目する食品とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前月比で0.2%上昇となり、市場予想の0.3%上昇を下回った。前回は0.3%上昇だった。前年同月比では2.8%上昇と市場予想と一致。前回は2.8%上昇だった。4月の個人支出は前月比で0.2%増となり、市場予想の0.3%増を下回った。前回は0.7%増(速報値0.8%増)に下方修正。4月の個人所得は前月比で0.3%増となり、市場予想の0.4%増を下回った。前回は0.5%増だった。コアPCE価格指数は前月比ベースで鈍化し、今年最低の伸びとなった。週明けは米供給管理協会より5月のISM製造業景気指数が発表。結果は 48.7となり、市場予想の49.8を下回った。前回は49.2だった。景気拡大・縮小の境目である50を2カ月連続で下回り、金利先物市場で織り込まれる今年の利下げ確率が上昇した。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.40%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重荷となっている。この日は金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。対ユーロでもドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。6月4日9時30分現在、ロンドン金は2,350ドル台で推移しています。