国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,740円 (-198)
プラチナ 5,386円 (-194)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,347.40ドル (-21.90)
NYプラチナ 995.90ドル (-26.90)

6/4、ニューヨーク市場の金は反落。始値2,371.30ドル、高値2,373.10ドル、安値2,335.10ドル、終値2,347.40ドル、前日比-21.90(-0.92%)。米労働省より4月の雇用動態調査(JOLTS)が発表。求人件数は805万9000件に減少し、市場予想の835万件を下回った。前回は835万5000件(速報値848万8000件)に下方修正された。約3年ぶりの低水準となり、労働市場の緩やかな減速が示唆された。米商務省センサス局より4月の製造業新規受注が発表。結果は0.7%増となり、市場予想の0.7%増と一致。前回は0.8%増(速報値1.6%増)に下方修正された。米商務省経済分析局より4月の耐久財受注(確報値)が発表。前月比で0.6%増となり、速報値の0.7%増から下方修正。市場予想は0.7%増だった。輸送機器を除くコアは前月比で0.4%増となり、速報値の0.4%増から変わらず。市場予想は0.4%増だった。一方、ドイツ連邦雇用庁より発表された5月の失業者数は、前月比で2万5000人増となり、市場予想の7000人増を大きく上回った。前回は1万1000人増(速報値1万人増)に上方修正。失業率は5.9%と横ばいだった。ナーレス連邦雇用長官は「今年は春の回復が本格化しなかった」と発表。景気回復は緩やかになるとの見方が強まった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重荷となっている。この日は金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。欧州では主要株価指数が下落し、投資家のリスク回避姿勢が強まった。対ユーロでは逆相関を無視してドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。6月5日9時30分現在、ロンドン金は2,320ドル台で推移しています。