国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,689円 (-360)
プラチナ 5,328円 (-159)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,325.00ドル (-65.90)
NYプラチナ 971.10ドル (-40.50)

6/7、ニューヨーク市場の金は大幅反落。始値2,395.70ドル、高値2,406.70ドル、安値2,304.20ドル、終値2,325.00ドル、前日比-65.90(-2.76%)。米労働省労働統計局(BLS)より5月の米雇用統計が発表。非農業部門雇用者数は前月比で27万2000人増となり、市場予想の19万人増を上回った。前回は16万5000人増(速報値17万5000人増)に下方修正された。失業率は4.0%となり、市場予想の3.9%を上回った。前回は3.9%だった。平均時給は前月比で0.4%上昇となり、市場予想の0.3%上昇を上回った。前回は0.2%だった。前年同月比では4.1%上昇となり、市場予想の4.0%上昇を上回った。前回は4.0%上昇(速報値3.9%上昇)に上方修正された。5月の雇用者数は大幅に増加した。一方で失業率は予想外に上昇し、強弱入り混じる内容となった。ただ、高金利の維持は長期化するとみられていて、労働需要は次第に弱くなると予想されている。来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催予定。米連邦準備制度理事会(FRB)は7会合連続で政策金利を据え置くと見込まれている。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.4%台まで上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重荷となっている。この日は金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。対ユーロでもドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。一方、中国人民銀行(中央銀行)の金保有増加が止まったと報道された。中国人民銀行が保有する金は5月時点で7280万トロイオンスと、前月と変わらず。中国が準備資産としての金購入を見送ったのは2022年10月以来となる。米雇用統計の発表を前に金は売り優先の展開となった。発表後は下げ幅を拡大し、週間ベースでも下落。終値ベースでは5月9日以来の安値を付けた。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。