国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,898円 (+157)
プラチナ 5,283円 (+65)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,349.10ドル (+31.10)
NYプラチナ 958.60ドル (+4.00)

6/14、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,319.60ドル、高値2,352.30ドル、安値2,316.70ドル、終値2,349.10ドル、前日比+31.10(+1.34%)。米労働省労働統計局より5月の輸入物価指数が発表。前月比で0.4%低下となり、市場予想の0.1%上昇を下回った。前回は0.9%だった。前年同月比では1.1%上昇となり、市場予想の1.5%上昇を下回った。前回は1.1%上昇だった。昨年11月以来のマイナス圏となり、輸入のインフレが緩和に向かっている可能性が示された。米ミシガン大学より6月の消費者信頼感指数(速報値)が発表。結果は65.6と市場予想の73.1を下回った。前回は69.1だった。1年先のインフレ期待は3.3%と前回から横ばい。5-10年先のインフレ期待は3.1%と、前回の3.0%から上昇した。物価上昇圧力が重しとなり、消費者マインドは2カ月連続で低下した。一方、米クリーブランド連銀のメスター総裁はCNBCとのインタビュー応じ、インフレの鈍化を示す最新のデータを朗報とした上で、「良好なインフレ統計をあと数カ月は確認したいものだ」と語った。メスター総裁は今月末に退任し、後任にはゴールドマン・サックス・グループ出身のベス・ハマック氏が就任する予定。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重荷となっている。国内では日銀が14日まで開いた金融政策決定会合で、国債買入れの減額を決めたことでドルが弱含んだ。欧州では政治リスクを背景に主要株価指数が下落。外為でもユーロ売り・ドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は直近の米連邦公開市場委員会(FOMC)定例会合で、2024年の利下げ回数を3回から1回に引き下げた。2025年により多くの利下げを実施するとし、従来予想の3回から4回に引き上げた。また、一部の市場関係者は11月5日の米大統領選挙前に、利下げが行われる可能性はほぼなくなったと予想している。