国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,898円 (0)
プラチナ 5,372円 (+89)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,329.00ドル (-20.10)
NYプラチナ 970.90ドル (+12.30)

6/17、ニューヨーク市場の金は反落。始値2,348.50ドル、高値2,348.70ドル、安値2,324.30ドル、終値2,329.00ドル、前日比-20.10(-0.86%)。先週は弱い内容の米経済指標が相次ぎ、利下げへの確信を求めている米連邦準備制度理事会(FRB)にとって、前向きな材料になるとの見方が強まった。金は週間ベースでは上昇したものの、欧州政治の先行き懸念を背景としたドル高に上値を抑えられた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は7会合連続となる政策金利の据え置きを決定。FOMCは2024年の利下げ回数を3回から1回に引き下げた。2025年により多くの利下げを実施するとし、従来予想の3回から4回に引き上げた。米労働省労働統計局(BLS)より発表された5月のコア消費者物価指数は、前月比で0.2%上昇と市場予想の0.3%上昇を下回った。前回は0.3%上昇だった。前年同月比では3.4%上昇と市場予想の3.5%上昇を下回った。前回は3.6%上昇だった。インフレ指標は2カ月連続で鈍化。コア指数は約3年ぶりの低い伸びとなった。米労働省雇用統計局より発表された先週(06/02-06/08)の新規失業保険申請件数は、前週比1万3000件増の24万2000件となり、市場予想の21万9000件の上回った。失業保険継続受給者数は前週比3000件増の182万件。前回は179万件(速報値179万2000件)に下方修正された。新規失業保険申請件数は9カ月ぶりの高水準となった。米ミシガン大学より発表された6月の消費者信頼感指数(速報値)は、65.6と市場予想の73.1を下回った。前回は69.1だった。1年先のインフレ期待は3.3%と前回から横ばい。5-10年先のインフレ期待は3.1%と、前回の3.0%から上昇した。物価上昇圧力が重しとなり、消費者マインドは2カ月連続で低下した。週明けは6月のニューヨーク連銀製造業景気指数が発表。結果はマイナス6.0となり、市場予想のマイナス14.0を上回った。前回はマイナス15.6だった。一方、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はCBSの番組で、年内の利下げが12月の1回になるとの考えは「妥当な予想だ」と話した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁はイベントの講演で「年末までに1回の利下げが適切だ」と語った。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重しとなっている。この日は金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。欧州では政治リスクを巡る過度な警戒は後退。ユーロを買い戻す動きが広がり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。6月18日9時30分現在、ロンドン金は2,320ドル台で推移しています。