国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,956円 (+58)
プラチナ 5,385円 (+13)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,346.90ドル (+17.90)
NYプラチナ 990.10ドル (+19.20)

6/18、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,333.70ドル、高値2,348.20ドル、安値2,320.20ドル、終値2,346.90ドル、前日比+17.90(+0.77%)。欧州経済研究センターより6月のZEW景況感指数が発表。結果は47.5と市場予想の48.9を下回った。前回は47.1だった。前月から改善も予想には届かなかった。バンバッハ所長は声明文で「インフレ期待が高まっている」とし、停滞を示唆していると指摘した。米商務省センサス局より5月の小売売上高が発表。前月比で0.1%増となり、市場予想の0.3%増を下回った。前回は0.2%減(速報値0.0%)に下方修正された。自動車などを除くコア小売売上高は、前月比で0.1%減となり、市場予想の0.2%増を下回った。前回は0.1%減(速報値0.2%増)に下方修正された。個人消費は減速し、わずかな増加にとどまった。金融引き締めによる家計の圧迫が示唆され、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げをするという見方が強まった。FRBより5月の鉱工業生産指数が発表。前月比で0.9%上昇となり、市場予想の0.4%上昇を上回った。前回は横ばいだった。設備稼働率は78.7%となり、市場予想の78.6%を上回った。前回は78.2%(速報値78.4%)に下方修正された。一方、複数のFRB高官が利下げに対し言及。多くの高官がさらなる証拠を求める中、数人が利下げ時期を示した。FRBのクーグラー理事は「経済が自身の予想通りに展開すれば、年内の利下げが適切になる可能性が高い」との見解を示した。セントルイス連銀のムサレム総裁は講演で「利下げを実施するには数カ月、または数四半期かかる可能性がある」と述べた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重しとなっている。この日は金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。対ユーロでもドル売りが波及し、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。6月19日9時30分現在、ロンドン金は2,320ドル台で推移しています。