国内公表(買取価格1gあたり)
金 13,098円 (+36)
プラチナ 5,559円 (+20)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,344.40ドル (+13.20)
NYプラチナ 1,013.80ドル (+5.70)

6/24、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,333.50ドル、高値2,347.50ドル、安値2,329.50ドル、終値2,344.40ドル、前日比+13.20(+0.57%)。先週は6月の米総合PMIが強い内容だったことで、米長期金利の上昇に伴うドル高で金は売りが加速。また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からは利下げに内向きな発言が相次ぐ中、数人が利下げ時期について言及した。米商務省センサス局より発表された5月の米小売売上高は前月比で0.1%増となり、市場予想の0.3%増を下回った。前回は0.2%減(速報値0.0%)に下方修正された。自動車などを除くコア小売売上高は、前月比で0.1%減となり、市場予想の0.2%増を下回った。前回は0.1%減(速報値0.2%増)に下方修正された。個人消費は減速し、わずかな増加にとどまった。金融引き締めによる家計の圧迫が示唆され、FRBが年内に利下げをするという見方が強まった。米S&Pグローバルより発表された米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.6となり、市場予想の53.5を上回った。前回は54.5だった。6月の米サービス業PMIは2022年4月以来の高水準。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミストのクリス・ウィリアムソン氏は「需要の高まりによる活動の上向きは広範囲に及んでいる」とし、「サービス業がけん引しているが、製造業の継続的な回復に支えられている」と指摘した。一方、FRBのクーグラー理事は「経済が自身の予想通りに展開すれば、年内の利下げが適切になる可能性が高い」との見解を示した。セントルイス連銀のムサレム総裁は講演で「利下げを実施するには数カ月、または数四半期かかる可能性がある」と述べた。週明けは米シカゴ連銀のグールズビー総裁がCNBCのインタビューに応じた。インフレ率のさらなる改善に期待しているとし、「これまでのような金融引き締めを維持するべきなのか」と疑問を呈した。また、長期にわたり景気抑制的な政策を続ければ、「実体経済に何が起きているのかについて憂慮せざるを得ないだろう」と語った。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重しとなっている。この日は金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。対ユーロでもドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。6月25日9時30分現在、ロンドン金は2,320ドル台で推移しています。