国内公表(買取価格1gあたり)
金 13,143円 (-11)
プラチナ 5,574円 (+1)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,339.60ドル (+3.00)
NYプラチナ 1,014.10ドル (+7.90)

6/28、ニューヨーク市場の金は小幅続伸。始値2,338.60ドル、高値2,350.60ドル、安値2,329.70ドル、終値2,339.60ドル、前日比+3.00(+0.13%)。米商務省経済分析局より5月の個人消費支出(PCE)価格指数が発表。総合価格指数は前月比で横ばいと市場予想に一致。前回は0.3%上昇だった。前年同月比では2.6%上昇と市場予想に一致。前回は2.7%上昇だった。食品とエネルギーを除くコア価格指数は、前月比で0.1%上昇と市場予想に一致。前回は0.3%上昇(速報値0.2%上昇)に上方修正された。前年同月比では2.6%上昇と市場予想に一致。前回は2.8%上昇だった。インフレ指標として重視されるPCE価格指数は伸びが鈍化した。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げを実施するとの見方を後押しした。米ミシガン大学より6月の消費者信頼感指数(確報値)が発表。結果は68.2となり、速報値の65.6から上方修正。前月は69.1だった。1年先のインフレ期待は3%となり、速報値の3.3%から下方修正。前月は3.3%だった。5-10年先のインフレ期待は3%となり、速報値の3.1%から下方修正。前月は3%だった。ミシガン大学の調査ディレクターを務めるジョアン氏は「物価高への懸念は根強いが、センチメントはこの2年間でかなり改善した」と声明文に記した。米シカゴ購買部協会より6月の景気指数(PMI)が発表。結果は47.4となり、市場予想の39.0を上回った。前回は35.4だった。景気好悪の境目である50を7カ月連続で下回ったものの、昨年12月以来の水準まで上昇し、米景気は底堅いと受け止められた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。米経済指標は強弱入り混じる内容で、米PCE価格指数の発表後は低下し、ミシガン大学消費者信頼感指数やシカゴ購買部協会景気指数の発表後は上昇に転じた。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重しとなっている。この日は金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。対ユーロでは米PCE価格指数を受けてドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。ただ、30日にはフランス下院選挙の第1回投票が控えていて、政治リスクへの警戒感からユーロの上値は重く、ドルを買う動きもみられた。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。