国内公表(買取価格1gあたり)
金 13,250円 (+107)
プラチナ 5,528円 (-46)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,338.90ドル (-0.70)
NYプラチナ 988.70ドル (-25.40)

7/1、ニューヨーク市場の金は小反落。始値2,336.20ドル、高値2,348.80ドル、安値2,328.20ドル、終値2,338.90ドル、前日比-0.70(-0.03%)。先週の米経済統計は強弱入り混じる内容だったため、金相場は狭いレンジ内での値動きとなった。週末には米大統領選討論会を受けて米長期金利が4.4%台まで上昇。金は上値を抑えられ、週間ベースでは小幅な上昇にとどまった。第1四半期(1-3月期)の実質国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比1.4%増となり、改定値の1.3%増から上方修正。個人消費は年率換算で前期比1.5%増となり、改定値の2.0%増から下方修正。個人消費支出(PCE)価格指数は年率換算で前期比3.1%上昇となり、改定値の3.0%上昇から上方修正。食品とエネルギーを除く個人消費支出(PCE)コア価格指数は年率換算で前期比3.7%上昇となり、改定値の3.6%上昇から上方修正。米GDP確報値は若干上方修正されたものの、第4四半期の3.4%増から急激に鈍化。個人消費も0.5ポイント引き下げられ、前期の3.3%増から大幅に減速した。5月の総合個人消費支出(PCE)価格指数は前月比で横ばいと市場予想に一致。前回は0.3%上昇だった。前年同月比では2.6%上昇と市場予想に一致。前回は2.7%上昇だった。食品とエネルギーを除くコアPCE価格指数は、前月比で0.1%上昇と市場予想に一致。前回は0.3%上昇(速報値0.2%上昇)に上方修正。前年同月比では2.6%上昇と市場予想に一致。前回は2.8%上昇だった。インフレ指標として重視されるPCE価格指数は伸びが鈍化。FRBが年内に利下げを実施するとの見方を後押しした。失業保険継続受給者数は前週比1万8000件増の183万9000件。前回は182万1000件(速報値182万8000件)に下方修正。失業保険継続受給者は2021年末以来の高水準まで増加。再就職までに時間がかかっていることが示唆された。週明けは米供給管理協会(ISM)より6月の製造業総合景気指数が発表。結果は48.5となり、市場予想の49.0を下回った。前回は48.7だった。景気拡大・縮小の境目である50を3カ月連続で下回った。ニューヨーク・債券市場では米大統領選討論会を受けた米長期金利の上昇が継続し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重しとなっている。この日は金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。対ユーロでもドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。7月2日9時30分現在、ロンドン金は2,330ドル台で推移しています。