国内公表(買取価格1gあたり)
金 13,422円 (+61)
プラチナ 5,566円 (-84)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,367.90ドル (+4.40)
NYプラチナ 999.00ドル (-14.50)

7/9、ニューヨーク市場の金は2日続落。始値2,366.50ドル、高値2,378.30ドル、安値2,356.00ドル、終値2,367.90ドル、前日比+4.40(+0.19%)。この日は主要な経済指標の発表はなく、新たな手掛かり材料に乏しい。そんな中、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、上院銀行委員会で半期に一度の議会証言に臨んだ。インフレが2%に向けて低下しているという確信を強めるには「さらなる良好なデータが必要だ」とし、最近のインフレ統計は「緩やかな進展を示している」と語った。労働市場については「かなり冷え込んできた」とし、「引き続き堅調だが過熱してはいない」と説明。「引き締めの緩和が早過ぎたり、多過ぎたりした場合、インフレ面での進展が逆転するリスクがある」とし、利下げに慎重な姿勢を示した。パウエル議長の発言を受けて、市場では次回(7月30-31日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げを実施しないとの見方が強まった。パウエル議長は10日には下院金融委員会の公聴会で証言する。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重しとなっている。この日は金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。対ユーロでもドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。7月10日9時30分現在、ロンドン金は2,360ドル台で推移しています。