国内公表(買取価格1gあたり)
金 13,475円 (+13)
プラチナ 5,509円 (-57)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,428.90ドル (+8.20)
NYプラチナ 1,011.00ドル (-2.30)

7/15、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,419.30ドル、高値2,445.00ドル、安値2,406.10ドル、終値2,428.90ドル、前日比+8.20(+0.34%)。先週発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前月比でマイナスとなり、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを実施するとの見方を後押しした。終値ベースでは5月23日ぶりに2,400ドル超となり、週間ベースでも大幅高となった。FRBのパウエル議長は上院銀行委員会での議会証言で、インフレが2%に向けて低下しているという確信を強めるには「さらなる良好なデータが必要だ」とし、最近のインフレ統計は「緩やかな進展を示している」と語った。労働市場については「かなり冷え込んできた」とし、「引き続き堅調だが過熱してはいない」と説明。「引き締めの緩和が早過ぎたり、多過ぎたりした場合、インフレ面での進展が逆転するリスクがある」とし、利下げに慎重な姿勢を示した。翌日の下院金融委員会での議会証言では、インフレの進捗について「ある程度の自信がある」としたものの、「やるべき仕事はまだ残っている」との認識を示した。ただ、最近のインフレデータは良好であると指摘。2%の目標に向けて持続的に低下しているという確信は得るには「さらなる良いデータが必要」とし、前日の上院銀行委員会での証言内容を繰り返した。バランスシート規模縮小について「かなりの進展を遂げたが、道のりはまだ長いと感じている」と説明。FRBはこれまで保有資産を約1兆7000億ドル(約2700兆円)削減していて、保有資産の放出は続いており、慎重に縮小を休止していくと述べた。6月の米消費者物価指数(CPI)は前月比で0.1%低下となり、市場予想の0.1%上昇を下回った。前回は0.0%と横ばいだった。前年同月比では3.0%上昇となり、市場予想の3.1%上昇を下回った。前回は3.3%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア消費者物価指数は、前月比で0.1%上昇となり、市場予想の0.2%上昇を下回った。前回は0.2%上昇だった。前年同月比では3.3%上昇となり、市場予想の3.4%上昇を下回った。前回は3.4%上昇だった。総合CPIが前月比でマイナスとなるのは2020年5月以来となり、経済活動は全体的に減速していると受け止められた。第1四半期(1-3月期)に再燃したインフレは沈静化しつつあり、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げ前に求めている強い確信になり得るとの声も聞かれた。一方、FRBパウエル議長は15日、ワシントンでエコノミック・クラブのインタビューに応じた。「第2四半期のインフレ統計で幾分の進展がみられた」とし、労働市場の軟化を踏まえて「バランスはかなり改善している」との認識を示した。また、2026年5月までの任期を全うするとの意向を表明。次期大統領に再度指名された場合にとどまるかについては発言を控えた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低水準にとどまり、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重しとなっている。対ユーロではドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。7月16日9時30分現在、ロンドン金は2,420ドル台で推移しています。