国内公表(買取価格1gあたり)
金 16,163円 (-66)
プラチナ 5,075円 (-79)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,114.30ドル (+23.40)
NYプラチナ ドル 996.10ドル (-4.50)

3/28、ニューヨーク市場の金は2日続伸。始値3,099.30ドル、高値3,124.40ドル、安値3,096.30ドル、終値3,114.30ドル、前日比+23.40(+0.76%)。米商務省経済分析局より発表された2月の個人消費支出(PCE)価格指数によると、総合ベースでは前月比で0.3%上昇と市場予想に一致。前月も0.3%上昇だった。前年同月比では2.5%上昇と市場予想に一致。前月も2.5%上昇だった。コアベースでは前月比で0.4%上昇。市場予想は0.3%上昇。前月は0.3%上昇だった。前年同月比では2.8%上昇。市場予想は2.7%上昇。前月は2.7%上昇(前回発表値2.6%上昇)に上方修正された。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視するコアベースは予想を上回る伸びとなり、インフレ圧力は根強いと受け止められた。米ミシガン大学より発表された3月の消費者信頼感指数(確報値)は57.0と、速報値の57.9から低下し、約2年ぶりの低水準まで落ち込んだ。前月は64.7だった。現況指数は63.8と、速報値の63.5からわずかに上昇したものの、6カ月ぶりの低水準。前月は65.7だった。期待指数は52.6と、速報値の54.2から低下し、2021年以来の下げ幅。前月は64.0だった。1年先のインフレ期待は5.0%と、速報値の4.9%から上昇し、2022年以来の高水準。前月は4.3%だった。5-10年先のインフレ期待は4.1%と、速報値の3.9%から上昇し、1993年以来の高水準。前月は3.5%だった。エコノミストはトランプ米政権の関税措置により、インフレが一段と加速すると予想。ミシガン大学の消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は、経済政策に対する懸念が引き続き消費者マインドを押し下げていると指摘した。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.25%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで2日続伸。米経済指標の弱い結果を背景にドル売り優勢となり、ドル建てで取引される金は割安感が高まった。世界的な貿易摩擦や地政学的リスクに対する懸念が高まるなか、金相場は安全資産としての需要で堅調に推移。終値ベースでは3,100ドルの大台に乗り、2日連続で過去最高値を更新した。