- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 16,230円 (+139)
- プラチナ 4,770円 (+98)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,244.60ドル (+67.10)
- NYプラチナ ドル 944.60ドル (+11.30)
4/11、ニューヨーク市場の金は大幅高で4日続伸。始値3,194.20ドル、高値3,263.00ドル、安値3,193.40ドル、終値3,244.60ドル、前日比+67.10(+2.11%)。米労働省労働統計局(BLS)より発表された3月の生産者物価指数(PPI)によると、総合指数は前月比で0.4%低下。市場予想は0.2%上昇。前月は0.1%上昇(前回発表値0.0%)に上方修正された。前年同月比では2.7%上昇。市場予想は3.2%上昇。前月は3.2%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前月比で0.1%低下。市場予想は0.3%上昇。前月は0.1%上昇(前回発表値0.1%低下)に上方修正された。前年同月比では3.3%上昇。市場予想は3.6%上昇。前月は3.5%上昇(前回発表値3.4%上昇)に上方修正された。3月の米PPIは予想に反してマイナスとなり、2023年以来の下げ幅となった。前日に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)も伸びが鈍化し、物価上昇圧力が減速傾向にあることを示唆していた。米ミシガン大学より発表された4月の消費者信頼感指数は50.8。市場予想は54.2。前月は57.0だった。現況指数は56.5と、前月の63.8から低下。期待指数は47.2と、前月の52.6から低下し、1980年以来の低水準となった。1年先のインフレ期待は6.7%と、前月の5.0%から上昇し、1981年以来の高水準。市場予想は5.2%だった。5-10年先のインフレ期待は4.4%と、前月の4.1%から小幅に上昇。市場予想は4.3%だった。4月の消費者マインドは貿易摩擦に対する不安で、約3年ぶりの低水準に落ち込んだ。インフレ期待はトランプ米政権の関税措置が再び物価上昇につながるとの懸念で高水準となった。一方、中国政府は11日、トランプ米政権が課した中国に対する145%の追加関税に対し、対抗措置として従来の84%から125%に引き上げると発表。また、これ以降に米国が対中関税をさらに引き上げても、中国はこれを無視し相手にしないとの考えを示した。中国との貿易摩擦が米景気を下押しするとして、対主要通貨でドルを売る動きが広がった。ニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.49%台まで上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで2日続伸。ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金相場は米中貿易摩擦の激化を巡る懸念で、安全資産としての需要で堅調に推移。終値ベースでは3,200ドルの大台に乗り、2日連続で史上最高値(3,244.60ドル)を更新した。