国内公表(買取価格1gあたり)※11/6追記
金 10,468円 (-37)
プラチナ 4,849円 (-17)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 1,999.20ドル (+5.70)
NYプラチナ 944.30ドル (+13.70)

11/3、ニューヨーク市場の金相場は2日続伸。始値1,993.50ドル、高値2,011.90ドル、安値1,989.30ドル、終値1,999.20ドル、前日+5.70(+0.29%)。米労働省統計局(BLS)より10月の米雇用統計が発表。非農業部門雇用者数=前月比で15万人増と市場予想の18万人増を下回った。予想以上に伸びが鈍化し、さらなる失速への可能性が示された。前回は29万7000人増(速報値33万6000人増)に下方修正された。失業率=3.9%と市場予想の3.8%を上回り、22年1月以来(4.0%)の高水準となった。前回は3.8%だった。平均時給=前月比で0.2%増と市場予想の0.3%増を下回った。前回は0.3%増(速報値0.2%増)に上方修正された。前年比では4.1%増と市場予想と一致した。前回は4.3%増(速報値4.2%増)に上方修正された。労働市場は全体的に軟化していると受け止められ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げサイクルが終了するとの見方が一段と強まった。同日に発表された10月の米ISM(供給管理協会)非製造業景気指数は、51.8と市場予想の53.0を下回った。前回は53.6だった。景気の拡大・縮小の境目である50.0を上回ったものの、23年5月以来の低水準となった。米株式市場では利上げ終了への期待から、主要株価指数が連日上昇。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が連日低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識され、対主要通貨でドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。一方、中東情勢の緊迫化を背景に、有事の金は安全資産への資金逃避先として底堅く推移した。