国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,769円 (+37)
プラチナ 5,200円 (+57)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,311.00ドル (+8.10)
NYプラチナ 954.90ドル (+6.70)

5/1、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,298.20ドル、高値2,339.50ドル、安値2,291.70ドル、終値2,311.00ドル、前日比+8.10(+0.35%)。米オートマチック・データ・プロセッシングより4月のADP雇用統計が発表。結果は19万2000人となり、市場予想の18万人を上回った。前回は20万8000人(速報値18万人4000人)に上方修正された。米労働省より3月の雇用動態調査(JOLTS)が発表。求人件数は848万8000件に減少し、市場予想の868万件を下回った。前回は881万3000件(速報値875万6000件)に上方修正された。2021年以来の低水準となり、労働市場の軟化が示唆された。米供給管理協会より4月のISM製造業景気指数が発表。結果は49.2となり、市場予想の50.1を下回った。前回は50.3だった。50が景気拡大・縮小の境目となり、4月は縮小圏に転じた。3月は1年半ぶりに上回っていた。新規受注は49.1と前月(51.4)から低下。生産指数も51.3と前月(54.6)から低下した。一方、価格指数は60.9と2カ月連続で上昇し、インフレの根強さを示唆した。米エネルギー省より先週(4/20-4/26)の石油在庫統計が発表。原油在庫は前週比726万5000バレル増となり、市場予想の240万バレル減を上回った。前週は636万8000バレル減だった。ガソリン在庫は前週比34万4000バレル増となり、市場予想の100万バレル減を上回った。前週は63万4000バレル減だった、留出油在庫は前週比73万2000バレル増となり、市場予想の90万バレル増を下回った。前週は161万4000バレル増だった。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)は全会一致で金利の据え置きを決定。金利の据え置きは6会合連続となる。パウエル議長は記者会見で「インフレが持続的に2%に向かっているという確信を得られるまで、利下げは適切ではない」とし、「今年に入りこれまでのデータからは得られていない。従来の予想より時間がかかりそうだ」と語った。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。対ユーロでもドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。円相場は157円台から一時153円台まで急伸。政府が介入したとの声も聞かれた。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要、ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移。ただ、利下げ開始時期の不透明感は強まっていて、2025年に先送りされるとの見方も浮上している。5月2日9時30分現在、ロンドン金は2,320ドル台で推移しています。