国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,828円 (+7)
プラチナ 5,239円 (-22)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,354.80ドル (+28.20)
NYプラチナ 971.00ドル (+12.10)

6/12、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,334.00ドル、高値2,358.80ドル、安値2,327.20ドル、終値2,354.80ドル、前日比+28.20(+1.21%)。米労働省労働統計局(BLS)より5月の消費者物価指数(CPI)が発表。総合消費者物価指数は、前月比で横ばいとなり、市場予想の0.1%上昇を下回った。前回は0.3%上昇だった。前年同月比では3.3%上昇となり、市場予想の3.4%上昇を下回った。前回は3.4%上昇だった。エネルギーと食品を除くコア消費者物価指数は、前月比で0.2%上昇となり、市場予想の0.3%上昇を下回った。前回は0.3%上昇だった。前年同月比では3.4%上昇となり、市場予想の3.5%上昇を下回った。前回は3.6%上昇だった。インフレ指標は2カ月連続で鈍化。総合指数は約2年ぶりの低水準となり、コア指数は約3年ぶりの低い伸びとなった。利下げへの確信を求めている米連邦準備制度理事会(FRB)にとって、前向きな材料になるとの見方が強まった。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)は6月11-12日に開催した定例会合で、政策金利の据え置きを決定した。据え置きは7会合連続となり、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標は5.25%-5.50%を維持。FOMCは2024年の利下げ回数を3回から1回に引き下げた。2025年により多くの利下げを実施するとし、従来予想の3回から4回に引き上げた。FRBパウエル議長はFOMC会合後の記者会見で「ここ数カ月のインフレ指標は良好な内容で、インフレ目標に向けて緩やかな一段の進展がみられた」とし、「インフレ率が持続的に低下しているという確信を強めるには、さらなる良好なデータを確認する必要がある」と述べた。また、市場関係者は11月5日の米大統領選挙前に利下げが実施される可能性はなくなったとみている。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重荷となっている。この日は金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。対ユーロでもドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。6月13日9時30分現在、ロンドン金は2,320ドル台で推移しています。