国内公表(買取価格1gあたり)
金 13,231円 (-19)
プラチナ 5,624円 (+96)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,333.40ドル (-5.50)
NYプラチナ 1,009.20ドル (+20.50)

7/2、ニューヨーク市場の金は2日続落。始値2,341.60ドル、高値2,346.10ドル、安値2,327.40ドル、終値2,333.40ドル、前日比-5.50(-0.24%)。欧州連合(EU)統計局より6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表。前月比で0.2%上昇となり、市場予想の0.1%上昇を上回った。前回は0.2%上昇だった。前年同月比では2.5%上昇と市場予想に一致。前回は2.6%上昇だった。変動の激しい食品とエネルギーを除くコア消費者物価指数は、前同月比で2.9%上昇となり、市場予想の2.8%上昇を上回った。前回は2.9%上昇だった。ユーロ圏のインフレ率は低下し、物価上昇が収束に向かいつつあると受け止められた。米労働省より5月の雇用動態調査(JOLTS)が発表。求人件数は814万件となり、市場予想の786万6000件を上回った。前回は791万9000件(速報値805万9000件)に下方修正された。5月の失業者1人当たりの求人件数は1.2件と4月から変わらず、2021年6月以来の低水準。自発的な離職者の離職率は2.2%と4カ月連続で横ばいで、2020年以来の低水準にとどまった。エコノミストは労働需要は健全であると指摘。ただ、解雇件数や失業保険継続受給者数は増加していて、今回の統計で結論を出すのは難しいとの見方も出ている。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、ポルトガルで開催された欧州中央銀行(ECB)主催の討論会で、「ディスインフレの道に戻りつつある」との認識を示した。利下げ時期については言及を避け、「米経済は好調なことから、時間をかけて対応できる」とし、「利下げを実施する前にインフレが鈍化しているというデータを更に確認したい」と続けた。米シカゴ連銀のグールズビー総裁はブルームバーグとのインタビューで「インフレ率が4%余りの時に金利は今の水準だった。そこからインフレ率は2.5%近くまで低下している」とし、「インフレが低下している中で金利を維持することは引き締めの決定だ」と述べた。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。利回りはFRBパウエル議長の発言で低下後、底堅い米雇用統計を受けて下げ幅を縮小した。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方が根強く、対ドル主要通貨の重しとなっている。この日は金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。対ユーロでもドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。7月3日9時30分現在、ロンドン金は2,330ドル台で推移しています。