国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,700円 (-76)
プラチナ 4,822円 (-11)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,546.30ドル (+29.60)
NYプラチナ 966.10ドル (+12.40)

8/23、ニューヨーク市場の金は大幅上昇。始値2,521.10ドル、高値2,554.50ドル、安値2,519.80ドル、終値2,546.30ドル、前日比+29.60(+1.18%)。米商務省センサス局より発表された7月の新築住宅販売件数=前月比10.6%増の73万9000件と、市場予想の62万4000件を上回った。前回は66万8000件(速報値61万7000件)に上方修正された。新築住宅販売件数は4カ月ぶりに上昇し、住宅ローン金利の低下が寄与した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は23日、カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演。「利下げの時が来た」とし、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げに踏み切るとの見通しを示唆した。そのうえで「利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ、経済見通し、そしてリスクバランスに左右される」とし、「インフレが2%の目標へ持続的に低下しているという確信を強めた」との見解を示した。労働市場の減速については「さらなる冷え込みは望みもしないし、歓迎もしない」と強調した。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みに。ジャクソンホール会議でのFRBパウエル議長の発言を受けて国債買いが広がった。外国為替市場では米利下げを織り込み幅広い通貨でドルが弱含んだ。対ユーロもドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの逃避需要。ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。