- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 15,708円 (-275)
- プラチナ 4,748円 (-59)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,035.40ドル (-86.30)
- NYプラチナ ドル 914.60ドル (-42.00)
4/4、ニューヨーク市場の金は大幅安で2日続落。始値3,138.00ドル、高値3,160.20ドル、安値3,032.70ドル、終値3,035.40ドル、前日比-86.30(-2.76%)。米労働省労働統計局(BLS)より公表された3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比で22万8000人増加。市場予想は13万5000人増。前月は11万7000人増(前回発表値15万1000人増)に下方修正された。失業率は4.2%。市場予想は4.1%。前月は4.1%だった。平均時給は前月比で0.3%増加。市場予想は0.3%増。前月は0.2%増(前回発表値0.3%増)に下方修正され、伸びが加速した。前年同月比では3.8%増加。市場予想は4.0%増。前月の4.0%増から伸びが鈍化した。非農業部門雇用者数は予想を上回り、失業率は0.1ポイント上昇した。労働市場の底堅さが示唆され、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに動きにくくなるとの見方が強まった。また、FRBのパウエル議長は4日、南部バージニア州の公演で金融政策に言及。トランプ政権の関税政策に対する不確実性が高まるなか、経済は依然として良好であるとし、利下げは急ぐ必要はないとの認識を示した。一方、トランプ米政権の関税政策から貴金属(金、プラチナ、パラジウム等)が適用対象外と伝わり、貴金属を米国に搬入する動きが止まった。ニューヨーク金とロンドン金スポット価格の差は1オンス当たり62ドルから21ドルに縮小し、先物と現物のプレミアムが崩壊したことで、裁定取引(同一価値の商品を異なる市場で売買し、価格差で利益を得る取引)が急停止となった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.00%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで3日ぶりに反落。週末を控えた利益確定や持ち高調整の動きでドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。この日の金相場は裁定取引の急停止を背景に、換金目的の売りで大幅安となった。